幼少ヒロすば小話

幼少ヒロすば小話

「……早くおとなになりたいなあ」
「どうして?」
「私、おとなになったらひとみこお姉ちゃんみたいに、真っ黒できれいなかみにするの」
「そのままじゃだめなの?」
「う……だめだよ。黄色と水色なんて、ヘンだもん……、……って、今日、言われた」
「ヘンじゃないよ?昴の髪、めずらしくてすごく綺麗だ」
「めずらしい、のが、いや。みんなといっしょがいい……。一人だけはさみしいよ……」
「でも俺、その色好きだよ。空に、光が走ってるみたいで。黒くするなんてもったいないなぁ」
「……そうなの?」
「勿論。それに、いつでも昴を見付けられる目印にもなるし。大丈夫だよ、昴。誰かがヘンだって言っても、俺は絶対にヘンなんて思わないから」
「……じゃあ、大事にする」